ロープウエイで極楽♪

北横岳ヒュッテ

2009/8/22-23


「日帰りで軽くなら歩きに行っても良いよ」
と、奥様からメール。
行程と天気予報を見極め決めました。
空は都内に住む姉の家に遊びに行くので、そこまで連れて行かなくてはならないので、時間的な制約がとても大きいので土曜日の日帰りは無理。
土曜日車中泊で日曜日午前中くらいの歩きも考えたけど、それだと風景の切り替わる時間帯に移りゆく風景を楽しめない。

で、日帰りを小屋泊にして歩く時間を少なくしようと決断です。
ロープウエイで高度を稼ぎ小屋までの時間も短く、小屋から山頂までの時間も短く。
何より直前のピラタスロープウエイのピンポイント予報でも、土曜日午後から日曜日全てが快晴でしたから。
快晴!ですよ。
ウエザーニュースの予報を信じたのに・・・

◇北横岳ヒュッテ

山麓駅発15:00
こんな時間に山に向かうなんてふざけていると言われる時間ですね。
中央道の渋滞もあり予定より2時間の遅れです。
ピラタスロープウエイ山頂駅から小一時間の登りで着きます。
16:00までには小屋に着きたいと思っていたので、準備も超スピードアップ。
坪庭周辺は岩がゴロゴロで歩きにくいけど、登山道に取り付いてからはごく普通の登山道になります。
スノーシュー遊びできて以来ですが、こんな岩場だと雪のある方が歩きやすいですね。

関連記事→のんびりスノーシュー

初めは九十九折りで高度を稼いでいきますが大したことはありません。
中盤の樹林間からは八ヶ岳連峰や南アルプスも見え、気分がよいです。
コース最初の分岐、三ツ岳方面への標識を過ぎれば小屋は直ぐそこです。


北横岳ヒュッテは北横岳の南峰まで20分程度の位置にあります。
見るからに歴史を感じさせる佇まい。
予約があれば通年営業されているので、雪中トレックやスノーシューなどで来られる方も多いようです。
今夜のお客は20人ほどでしょうか。
僕ら夫婦が最年少、若造でした。中高年の登山ブームも頷けますね。
入り口を入るとストーブがある椅子とテーブルの談話・自炊スペース。
靴を脱いで上がると食堂、廊下を抜けて洗面所とトイレ。
宿泊スペースは2階にあります。
ゆったりと一人1枚の布団で快適睡眠。布団の重さを除けば(笑)


ここの夕食は桜肉でのすき焼きが有名なようですが、今回の我が家は自炊にしました。
やはり風景が変わる時間帯に制約を受けたくないから。
その時間帯を楽しみに登ってきているのですから。

なのに・・・

日が沈む頃には雲が。
意気消沈です。
北横岳の頂上で夕景を眺め、あわよくばそのまま星空観察、撮影にと思っていたのに。

20時頃就寝
いや、布団が重いこと(笑)
自宅では羽毛布団とテントではダウンシュラフと軽さに慣れていると。
小屋泊でもシュラフ持ってこようかしら♪

◇星空と朝焼け

3:40起床、4:00歩き始め、4:20山頂
小屋の窓を見ると流れ星が一つ。
空がいない朝は行動も早く(笑)

初めてヘッデンの明かりを頼りに歩きます。
遠くと足下を交互に照らしゆっくりと。
全体が見渡せないと少し不安ですね。

頂上は立っているのがやっとのくらい風が吹いています。
空は薄明かりになっていますが、まだ星もいっぱい輝いています。
三脚も風で倒れそうだったので星空のバルブ撮影はあきらめです。
正に風景が切り替わろうとしている瞬間、これでけでシアワセです。

日の出の一時間前、山頂から見える山並みもまだぼんやり見えている程度。
雲がすごい早さで西から東へ飛んでいます。
この風景の主役は雲かもしれません。

しかし、寒い。
インナーダウンを羽織っていたけど、堪えきれずにレインウエアで防風を。
頂上から少し下がり北峰への登山道に入ると風の影響は全くなし。
樹林帯は風の影響を受けないは正しいようです(笑)
持ってきたお茶セットで湯を沸かし、チョコを口に入れ。
この移りゆく風景を思う存分楽します。
自分で歩いてこそ見える風景ですから♪

八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと、北横岳南峰山頂から見える山の殆どを見ることが出来ました。
権現岳の向こうに見えているだろう富士山と、北峰からは見えたはずの立山は想像で♪
遠望の大パノラマも良いですが、足下の坪庭や縞枯山や茶臼岳の原生林に覆われた山もしっとりと落ち着いています。


山頂で1時間ほど過ごしのんびり小屋に戻ります。
登る時には暗くて分からなかった登山道もくっきりと^^
他のお客さんは既に朝食中
僕らも昨日の残りでおじやを作り、7時過ぎには下山です。
皆さんは他の山歩きに出かけられたのに、この潔さ(笑)
ちょっと歩くだけで思い描く風景に出会えるなら、こんなお気楽トレックもありですね。

諏訪で温泉に入り、まだ空いている中央道をかっ飛ばし。

左に八ヶ岳、右に南アルプス、北岳がとても大きく、さらに前方には富士山と運転している場合じゃないくらいの快適ビュー。
こんな日もあるのね。

風景を愛でるには最適かもしれません。
小屋に泊まって北横岳のみ(笑)
雪の季節にも再訪してみたいなあ。
うっかり北峰に行きそびれちゃったし(^_^;)

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ロープウエイで極楽♪” への6件のコメント

  1. はじめまして。ブログ「北横岳のたぬきは気まぐれ」コメント欄から辿ってまいりました。
    私も8月22日に夫と北横岳ヒュッテに宿泊していました。同じ日に山小屋に同宿していた方のサイトに出会うのは、インターネットそして拙いサイト運営を始めて10年近くになるのに初めてで、少し興奮しました。
    私たちは山頂からの日の出も見に行かず、横着に布団でヌクヌクしてしまったので、まさにその日の山頂からの夜明けの景色が拝見できて、うれしくなりました。素晴らしい数々の写真を堪能いたしました。

    私たちは23日には縞枯山・茶臼山を歩きました。サイトの山行記録はただいま制作中ですが、御サイトとこちらのエントリーをリンクでご紹介させて頂きたいと思います。よろしいでしょうか?
    サイト更新後にまたご連絡に参ります。

    なお私もTwitterをやっております。速攻でフォローさせて頂きました。よろしくお願いいたします。→ http://twitter.com/Masako
    「ついっこ」というTwitter上のコミュニティに登山関連アカウントがあり、山好きな人がフォローしています。和気藹々と山の話題でリプレイし合ったりしています。

  2. はじめまして。

    僕も同宿の方とのネット交流は初めてです。
    テントが主なので小屋自体が少ないのですが。
    Masakoさんのサイト、以前から拝見しておりました。ご本人と分かっていれば声を掛けられたのにと思うと残念ですね。
    リンクの件、ありがとうございます。
    交流が広がるってうれしいものです。

    Twitter、僕も速攻でフォローさせていただきました♪

  3. ウェザーニュースは最近、信用できませんね・・・
    その被害を被った一人として、ゴラァ!っと声を小さくして言いたいのです

    やはり八ヶ岳はいいですねえ。やはり月イチで必ず
    足を踏み入れたいフィールドです。秋には大好きな天狗にまた行こうかなあ。
    もう、何回目だろう^^
    そういえば、黒百合ヒュッテにも泊まってみたいと思ってます。
    テン場じゃなく、ヌクヌクと小屋泊。秋はそんなのも贅沢ですねえ

  4. いつの日か、信じる者は救われ・・・たい^^

    月イチ八ヶ岳、良いですね。
    紅葉の時期にしっとりと。黒百合に泊まって天狗か・・
    真似しちゃおうかなあ♪

  5. こんにちは^^
    リンクありがとうございました。

    レポ、拝見しました。
    僕らも同じコースで下山しようかと思ったのですが、帰路の中央道小仏渋滞を避けてそのまま下山して、諏訪で温泉に入って帰りました。
    渋滞を避けると電車の方が良いかなあとも思うのですね。

    きっと何処かで再会できますように♪

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