槍穂の展望歩き

常念小屋

 2008/9/13-15


初めて北アルプスの稜線に立ちました。
僕のハンデを行動中もテン場でも、サポートしてくれた仲間に感謝の気持ちで一杯です。
思い描いていた稜線からの風景を眺めることが出来たシアワセと、素敵な仲間に恵まれたシアワセと、経験値を上げることが出来たシアワセと、行動日が晴天となったシアワセと。
シアワセ盛りだくさんの山行、ちょっぴり・・かなりハードだったけど。

TEAM SLOW TREKメンバーのエドヤマさんmelさん、kちゃんと一緒に。
いざ、行かん。


◇DAY 0

今回はエドヤマさんの車で行くことになり、仕事帰りのちいにゃをピックアップしてエドヤマ邸へ。
3連休に車は使いたいとのリクエストにお応えです。

空いている中央道から長野道に入りみどり湖PAでmelさん達と待ち合わせ。
その後、登山道入り口のヒエ平まで行くか話し合い、穂高駅からタクシーで移動することになりました。
タクシー会社の駐車スペースで仮眠を取ります。

◇DAY 1

常念乗越へ。

4時半に予約しておいたタクシーに先導され、穂高神社南側の駐車スペースへ。
帰るまでここに置いておくのですね。
登山口を目指しまだ暗い道を走ります。ヒエ平から登山道入り口までの距離と舗装路の勾配は寝起きで歩くにはしんどそうです。
人数が4人もいれば登山口までタクシーで入れる方法が良いと思いますね。

登山口でパッキングやら身支度をしているとポツポツと・・・。
いきなりテンション下がりますね。
スタート時から雨具を着るなんてさ。

登山口から常念乗越までの標高差は約1200mです。
これは僕にとっては前人未踏、驚異の新天地(笑)
距離は5.7kmとさほど長くないので、急な登りであることは想像できます。
横尾→涸沢の比ではないでしょう。

一の沢という沢沿いに付けられた登山道で沢に付いたり離れたりで進みます。
大きな段差とハシゴで標高を稼ぎぐんぐんと。
このハシゴと大きな段差が僕にはやっかいなものです。
ハシゴや木の根っこを掴み体を引き上げることが難しいのです。自力で出来たとしても危険が隣り合わせの状況にもなります。
ここでサポートを引き受けてくれたエドヤマさんの登場です。
僕が付けたスワミベルトにカラビナを通し、エドヤマさんの持つスリングと繋ぎ僕を確保するのです。
引き上げて貰ったり確保して貰ったりでどんなにお世話になったことでしょう。
「気合い」と「安全登山」が今回のキーワードでしたからね。

一の沢登山道一の沢登山道一の沢登山道一の沢登山道一の沢登山道

いつもはデジイチを持ちながら歩くのですが、今回は登り歩くことに神経、体力を集中させるためにデジイチもコンデジもザックの中へ。
なので常念乗越往復の写真は全て頂き物です。
大切に掲載しないと(笑)

この一の沢コースは常念岳への推奨コースとして紹介されています。
僕のようにハンデが無くても危険な箇所はあるので、十分な注意が必要なことは言うまでもありません。
「胸突き八丁」と呼ばれているところから、沢を離れ高巻いていきます。
ここから最後の水場を越え鞍部まで九十九折りの急登が続きます。

一踏ん張りも二踏ん張りもするといきなり鞍部に出て、常念小屋越しに槍と穂高の展望が飛び込んできます。

と、多くの人のレポにありました・・・。

僕らの時は槍穂はすっかり雲の中・・。

それでもね。この達成感と来たら素敵です。
余りのうれしさに、ついうっかり涙ぐんじゃいました。
自分の体力がないって言えばそれまでだけど、コースタイム5時間を8時間弱かけて登り切り。
同行のメンバーに大きな声で感謝です。

→テン場

常念小屋のテン場は槍・穂に向かって2箇所あります。
左側は小屋にも近く簡易トイレもあるけど、すっごくせまく満杯の時はテントが連結状態です。
地面は概ね平坦でしょうか。
僕らが使ったのは右側のテン場です。
テント間がゆったりめなのと、一番下のエリアが空いていたからです。
ここなら自分たちの前にテントは立てられず、槍・穂のビューを独占できますからね。
ただ右側は平坦なエリアは殆どありません。
一番下と上はかろうじて平坦でしょうか。
初日の展望は雲のみ・・・。

常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場常念小屋テン場

◇DAY 2

この日は夜明け前に常念岳へアタックし頂上から日の出を眺め、下山後、大天井へのピストンが計画されていました。
僕には両方は無理と前夜から常念岳アタックを諦めていました。
5時前に起き出し乗越へ。
東側は雲海が広がり微かにオレンジ色に染まっています。
・・・期待が膨らむも・・・日の出直前にガスに覆われ・・・とほほ・・・。

アタックしている仲間の下山を朝食と散歩で待ちます。
なんか単独行の錯覚(笑)

雲も切れ始め晴天の予感が。
さて。北アルプス・表銀座、展望の山歩きです。

横通岳の山腹を縫うトラーバースまで一気に登りです。
樹林帯を黙々と登ると視界が開けます。

北アルプス南部の主たる山々が見渡せます。
槍ヶ岳、南岳、キレット、北穂、奥穂、前穂、涸沢、梓川・・。
涸沢小屋までしっかりと見えるんです。
展望の山歩き、期待以上です。
トラバースの山腹はお花畑なのでしょう。大きく広がり深く吸い込まれそうです。

横通岳のトラバースが終わり一旦下ります。
あ~もったいない・・。

東天井へ向け低木の樹林帯を登りますが、すぐにトラバース道へ上がります。
この道からは北アルプスを南に眺める位置になります。
常念山脈の左側から雲が湧いてきますが、乗越を越えられず槍・穂側は視界も良好^^
この自然風景も良いものです。

トラバースを終えると東天井の鞍部?かな。
槍ヶ岳への表銀座コースが眼前を横切り、その向こうには一際大きく槍ヶ岳が聳えています。
その北側には裏銀座の山々も見渡せる絶好のビューポイントですね。

表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き表銀座の稜線歩き

当初の計画では大天井まで行く予定でしたが、流石はSLOW TREKです。(僕だけ??)
タイムアップ・・・。
決行したら戻りは間違いなくヘッデン頼りになる時間でした。
僕は何の躊躇もなく大休止(笑)

お馴染みのヨシキスポーツ主催のツアーとも巡り会い、しばし歓談も。
ショップ以外で会うのは良いですね。スタッフの顔もいつもより数段にこやかです^^

展望を惜しむようにテン場へ戻ります。
往復とも天候に恵まれシアワセです。

小屋で生ビール。なんとジョッキの半分も飲んでしまう。
かなり良い気持ち(笑)
初日は疲れていたのと睡眠不足で夕食を食べられませんでした。
この日はビールで酔っぱらってなんか食欲が無く・・。
それでも荷物を減らせと炊飯の用意をしますが、結局は食べられず。
いけませんね。

槍・穂へ日が沈む

期待できそうな夕景です。
が、期待通りの色に染まることはなく。
日が落ち山々がシルエットになる頃、東側の乗越に腰掛けるように満月が。
今日は十五夜でした。
季節のイベントをこんな情景で見ることが出来るシアワセ。
明け方にはこの満月が穂高を照らしていたそうです(melさん談)
テントの前室から槍が見えます。
この眺めを狙って設営場所を選んだので、その通りになってまたまたシアワセ。

稜線の夕景稜線の夕景稜線の夕景稜線の夕景稜線の夕景

◇DAY 3

乗越の東側は昨日以上の雲海が広がっています。
遠く八ヶ岳連峰も顔を出し。
ご来光登山でしょうか。常念岳へはヘッデンの灯りがクサリのように連なり。
長い時間待ちました。
食料を置いてでも三脚を持ってくれば良かった・・・。
一脚を支えに広角レンズのみで撮します。迫力が今ひとつないなあ・・。
太陽光で雲が染まる、そんな色合いを残してみたかった。
脳裏には残っているけどね。

一日の始まり一日の始まり一日の始まり一日の始まり

ふと。西側に振り向けば槍・穂を染めるモルゲンロートも。
一粒で二度美味しいってこのことか。

槍・穂を染めるモルゲンロート

ちいにゃにも見せたかった。

 

→チタンクッカーで炊飯

これも目的の一つでした。
結果はチタンがどうのではなく、単純に火加減の誤りで実験にならず。
「ご飯」にならず「米」のままとなりました。
実験は別の機会に・・・。

夕食を2回とも作らなかったのでパッキングも軽くならず。
食料を持って来すぎと突っ込みされっぱなしです。
ついね・・・。食糧危機が怖くて・・・。

撤収の頃には雲が広がり、下山には丁度良い天候でしょうか。

下りもとんでもなく長く感じます。
膝への負担も大きく、登り以上に体力を要しますね。
慎重の上にも慎重に。

登山口に到着登山口に到着登山口に到着

次なるSLOW TREKへ確実に繋がる山行でした。
サポートを受けたり日常の細々としたことを手助け頂いたり。
全てを自分でカバー出来ないけど、仲間に恵まれていることに感謝をしています。

やっぱりね。
自分で歩いてこそ見える風景、感動しまくりでした♪

槍穂の展望歩き” への11件のコメント

  1. やや、スタイルが変わったのですね。
    いい感じじゃないですか!
    気合と安全の山旅、お疲れ様でございました。
    整体治療で回復しました???
    みんな無事に遊んで帰れてホッとしてます。
    しかしキャノンの広角ってやっぱり、いいなあ^^
    今回はフィルターつけなかったので、小生の画は白くなってますよ(笑
    今度は気合を少し緩められる場所を選んで、行きましょう。

    >ジョッキの半分も

    あ、飲みすぎですね。エドヤマのが半分しかなく・・・


  2. >あ、飲みすぎですね。エドヤマのが半分しかなく・・・

    ↑ウケました(爆)

    こんばんはー。
    レポ一番乗りですね!
    写真をたくさん使って頂きましてありがとうございます♪

    2日目の稜線歩き、3日目のモルゲンロートetc…良かったですよね~。
    全員が元気に下山できて私も本当にホッとしました~。

    標高の高い場所でお米を炊くのって難しいんですよね^^;
    気圧の関係で沸点が下がるから大抵は芯が残っちゃうとかなんとか・・
    圧力鍋なら問題解消できるらしいですよ~。次は是非圧力鍋持参で・・(爆)

  3. >エドヤマさん
    ・・・ジョッキの半分も・・
    すいません。気が利かなくて。いい気になって酔っぱらっちゃいました♪

    次回は緩いファミリートレッキングが控えています。
    安全登山はいつもね^^
    またたっぷりの食材を担いでいきますよ。

    >melさん
    写真ありがとうでした。
    おかげで苦しい箇所の記録が残りました♪

    圧力鍋は持っていないのでダッチでしょうか。
    6インチで勝負を掛けます(嘘)
    まずは平地で試してみます@チタンクッカーでご飯炊き

  4. お疲れ様で~す♪

    一大スペクタクルじゃないですか~!感動しましたよ♪
    ピークを踏まない山登りを楽しむ美学なんて、私の旦那様と一緒ですね~(ピークが目の前にあっても無視してスケッチしてますから^^)

    食糧危機意識は私もかなり高いので、2日分くらいは余して下山して『持って来すぎた~』と後悔します(笑)
    次の稜線歩きに期待が膨らみますね♪

  5. >ERさん
    叙情詩ってやつですか(爆)

    ダーリンもそうなのですね。いいですね。心にゆとりがあるからスケッチに向くんだと思いますよ。
    そのゆとりは安全登山に繋がるし^^
    僕にとってはとても素敵なトレッキングでした。

  6. トレック&レポお疲れ様でした。
    いやー、素敵な写真ばかりでしばし眺めてしまいました。
    でも、モニターで見る写真があれだけスゴイのならば実際は・・・、
    今すぐは無理ですが、いずれは私の網膜と脳みそに焼き付けて
    みたいと思いました。
    あと、素敵な仲間がいるってことも最高ですね!

  7. >B.FACEさん
    そうですよ~
    行きたいと思い準備と訓練を重ねれば、僕のようなハンデを持っていても行けますから♪
    僕も4年越しです(笑)

    もっと素敵な風景を見るために、今回のリーダーより減量指令が飛んできました(^^;;;
    ご一緒に楽しめますように^^

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